C言語ソースコードを実行する手順
C言語ソースコードを実行する手順を解説します。コンパイル・リンク・実行という流れがありますが、まずは実行することを目標にしてみましょう。C言語開発環境の構築ができていることが前提です。
コンパイルとリンクで実行ファイルを生成
コンパイルとリンクを行って、実行ファイルを生成するにはgccコマンドで、「-o」オプションを使用します。
「-o」オプションで出力ファイル名を指定します。
gcc -o 出力ファイル名 入力ファイル名
このコマンドでは、コンパイルとリンクの作業を一度に行ってしまいます。入力ファイルが一つなので、リンクした気分にはならないです。リンクという言葉の意味もまだ説明していません。まず実行できるところまでを、試してみましょう。
「test.c」というC言語ソースファイルから「test」という実行ファイルを作成してみましょう。
// test.c #include <stdio.h> int main(void) { printf("Hello World!\n"); }
gccコマンドで実行ファイルを生成します。
gcc -o test test.c
実行ファイルを実行する
作成された実行ファイルを実行しましょう。実行ファイルというのは、一般的にいうプログラムのことです。
# 実行ファイル(プログラム)を実行する ./test
出力結果です。
Hello World!
先頭に「./」が付いているところに注目してください。Unix/Linuxでは、セキュリティリスクを減らすために「test」と記述しただけでは、実行ファイルが実行できないようになっています。カレントディレクトリの実行ファイルを実行する場合は、「./」をつける必要があると覚えておきましょう。絶対パスであれば、このようなことを意識する必要はないです。
コンパイル・リンク・実行を一行で書くこともできます。
gcc -o test test.c && ./test